ナレッジリング全面編集・制作の新刊発売!

発達心理の専門家が教える 保育で役立つ気になる子のサポートBOOK:考えて行動する力が身につく!シチュエーションカード付き

■書籍概要

・「気になる子」とは、発達障害とは診断されていないものの、発達の偏りによる独特の特性がみられ、保育や養育において個別的な支援を必要とする子どものことを指します。

・公益社団法人発達協会常務理事の湯汲英史先生監修の下、「気になる子」に対する実践的なサポート方法を解説しています。

・「気になる子」本人だけでなく、保護者や周囲の子どもへのフォロー、クラスの運営と環境づくり、園内や地域での連携にまで視野を広げた構成になっています。

・付録として、現場で活用できるカード(声の大きさカード/時計カード/シチュエーションカード)を収録しました(4色カラー/計25枚)。

・保育士や保育学生を中心に、「気になる子」と向き合うすべての人にオススメしたい一冊です。

 

監  修:湯汲英史

出  版  社:株式会社日本文芸社

発  行  日:2024年2月1日(第1刷)

判  型:AB判

ページ数:160ページ

ISBN:978-4-537-22176-3

定  価:2420円(本体2200円+税)

■担当からひとこと

長年の巡回相談を通して現場の保育者からの相談に乗ってきた湯汲先生のお話を何度も伺い、その知識と経験のエッセンスを本書に惜しみなく盛り込みました。現場でお困りの保育者が、すぐに実践できるワザが満載です。仕事で疲れた頭にも「すっ」と入ってくるテキストを心がけました。そんな本書を彩るイラストレーターの作品にもご注目ください。

■目 次

付録カードの使い方

付録 声の大きさ&時計カード

付録 シチュエーションカード

本書の使い方

 

第1章 気になる子からのSOSサイン

気になる子をサポートするために心がけること

気になる子を見つけたら、まずすることは?

気になる子に上手に伝わる話し方のコツ

CASE1 落ち着きがなく、勝手に行動する

CASE2 すぐ気が散ったり、ボーッとしたりする

CASE3 人が嫌がる言葉を使ったり、暴言を吐いたりする

CASE4 よく、すぐに分かるような嘘をつく

CASE5 「分からない」が多く、会話が成り立たない

CASE6 怒るとすぐに手や足が出る

CASE7 ほかの子や保育者をベタベタ触る

CASE8 嫌なことがあると気持ちを切り替えられない

CASE9 何でも自分の思い通りにしたがる

CASE10 園での約束事がなかなか守れない

CASE11 すぐに「できない」と言ってあきらめる

CASE12 勝負事で負けることが我慢できない

CASE13 自分の世界に没頭し、集団行動が苦手

CASE14 突然クラスや列から離れる

CASE15 何度注意されても同じことをする

CASE16 すぐおともだちとケンカになる

CASE17 遊びの中で必要なルールを守れない

CASE18 手先が不器用で、何事にも時間がかかる

CASE19 ダンスや体操などの全身運動が苦手

CASE20 苦手なものや場所があり、強く拒否する

COLUMN1 「ボーッとする時間」も子どもにとっては大切

 

第2章 気になる子の保護者へのサポート

保護者対応の基本と保育者の役割

課題を解決するには保護者の協力が不可欠

家庭環境を把握し、適切な関わり方を探る

子どもとの愛着関係を築きにくい保護者

子どもとの関わりに課題がある場合の支援

保護者と信頼関係を築くためのコミュニケーションのコツ

気になる子の保護者と話すときのポイント

連絡帳で子どもの様子を伝えるときのポイント

保護者の「困り事」を聞き取るときのポイント

園での様子を保護者に確認してもらう方法

専門機関について提案するときの注意点

「もしかして虐待?」と思ったときは……

COLUMN2 「決め付け」や「分かったつもり」には要注意!

 

第3章 周囲の子を含めた包括的な支援

子育てで重要な立ち直る力、「レジリエンス」とは

レジリエンスを高めるために必要な9つの力

レジリエンスを高める年齢別の視点

周囲の子が気になる子と一緒に育つ意義

教育や保育の現場で大切な「合理的配慮」とは

クラス全体が過ごしやすくなる環境づくりのヒント

・登園・身支度

・食事

・製作活動

・散歩

・運動会

・発表会

周囲の子の保護者から苦情を受けたときの対応

感情コントロール力を高める集団活動

・集団活動(1)手をつないで歩く

・集団活動(2)ボールを転がす

・集団活動(3)線を意識して遊ぶ

・集団活動(4)風船を打ち合う

・集団活動(5)ボールを運ぶ

COLUMN3 外国にルーツを持つ子どもたちへの対応と支援

 

第4章 園・地域での受け入れ体制と連携

気になる子を園全体で連携してサポート

記録を活用して連携をよりスムーズに

実践!気になる子の記録を付けてみよう

「気になった場面シート」

「ポジティブな場面シート」

地域の他機関と連携しながら行う支援

地域の「巡回相談」を上手に活用しよう

実録!巡回相談を受けた、ある保育園の例

「就学相談」と保育者に望まれる役割

就学に向けた年長クラスで注意すること

就学支援シートの意義と作成のポイント

よりよい保育者として活躍し続けるために

頑張りすぎず、保育を楽しむことが大切

COLUMN4 子育てを支えるファミリー・サポート・センター事業

 

第5章 知っておきたい子どもの障害・特性

子どもの発達に関する障害・特性の考え方

自閉スペクトラム症(ASD)

注意欠如多動症(ADHD)

学習障害(LD)

知的障害

発達性協調運動症

チック症/吃音

感覚過敏・鈍麻

COLUMN5 心が繊細すぎる子どもたち、「HSC」とは?

 

おわりに

■リンク

日本文芸社商品ページ

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